リサイクル
リサイクル技術開発
リサイクル技術開発の取り組み
再生資源の活用を拡大するためには、使用済み製品から、より多くの資源を回収することも重要です。
当社では再生資源の回収量拡大のため、社内の関連部門が連携し、より効率的なリサイクル技術の開発をめざし取り組んでいます。
高精度樹脂選別システム
樹脂選別システム(選別部分)
家電製品に含まれるプラスチックの割合は2〜3割です。従来、手分解できるプラスチック部品は種類ごとに分別・回収し再び資源として当社製品などに活用していましたが、それ以外のものは金属類といっしょに破砕処理し、金属を取り出した後残渣は主に燃料として取り扱ってきました。
当社では再生資源量を増やすため、残渣からさらにプラスチックを選別回収できる「高精度樹脂選別システム」を開発しました。
この装置はコンベア上を流れてきた残渣に近赤外線を当て、瞬時に種類を読み取り、圧縮空気を用いて高速で特定のプラスチック破片を打ち落として回収します。プラスチックを99%を超える純度で種類ごとに選別・回収できるだけでなく、REACHで規制されている臭素を含むプラスチックを除去することもできます。
また、この装置は水を使わずコンパクトなため、設置が容易なことも特長のひとつです。
触媒反応による有機物分解処理システム
廃家電のリサイクル工程から出てくる残渣は、少量の銅、鉄などの金属と、プラスチックやゴムなどの有機物です。
当社が開発・導入した「触媒反応による有機物分解処理システム」は、分別されずに最後まで残ってしまう残渣から、焼却処理をしないで金属を回収することができます。
このシステムは残渣に触媒(酸化チタン)を混ぜ合わせ、触媒反応を用いて有機物を無害ガス化することができます。最後に金属だけが残るため、資源として回収可能になります。焼却のための補助燃料も不要になるなどCO2の排出削減にもつながります。
(左)処理前:分別されず最後まで残った残渣
(右)処理後:有機物のガス化の後に残った金属
冷蔵庫断熱ウレタンの固形燃料化
冷蔵庫に断熱材として使用されているウレタンは、フロンなどのガスを使ってスポンジ状に加工されているため、燃やすと燃焼炉を傷める塩素ガスを発生し、そのままでは燃料としての利用は困難でした。
これを「ペレットミル加熱圧縮」方式でウレタンからフロンを搾り出し、小さな円柱状に圧縮・固化する技術を、三菱マテリアル(株)様、当社、共同出資リサイクルプラントの中部エコテクノロジーセンター(株)の3社で共同開発しました。
仕組みは、数千個の穴を開けた円筒状の金型(リングダイ)に、破砕したウレタン粒子を押し付け、円柱状のペレットにするというものです。穴に押し込まれると摩擦熱が発生し、ウレタン中のフロンが気化・分離します。気化したフロンは、専用の設備を用いて回収しています。
この技術により、断熱ウレタンを安全で幅広い用途に使える高カロリー燃料として活用することに成功しました。また、ペレット化で輸送効率が4倍となりCO2の削減にも貢献しています。

