資源循環の取り組み
循環型モノづくり
グローバルで急速な経済成長が進むにつれ、資源に対する社会的な関心は、日増しに高まってきています。新規資源の採掘は地球環境に大きな負荷を与えているだけでなく、鉱物資源の枯渇や資源価格の高騰は、企業経営を揺るがす大きな問題にもなってきました。
そのような中で、当社はCO2の削減に並ぶ重要テーマとして資源循環を掲げ、「循環型モノづくり」を進めています。循環型モノづくりには「投入資源を最小化し、再生資源を最大化する」「生産活動から出る廃棄物の最終処分量をゼロにする」という二つの取り組みがあります。これまでも製品の軽量化・小型化で、投入資源の削減に取り組んできましたが、同時に、新しいリサイクル技術の導入などにより、再生資源の回収量を増やし、その活用を拡大します。また、工場廃棄物の発生量をできるだけ減らすとともに、再資源化を進めることによって、最終処分量を限りなくゼロに近づけます。製品を開発・製造して市場に送り出すまでの「モノづくりの動脈側」から、回収された使用済み製品から再資源化する「モノづくりの静脈側」まで、トータルな資源循環をグローバルに広げることで、事業の継続的な成長と持続可能な社会への貢献を両立します。

当社は、グループ全体の資源別投入量を調査し、再生資源活用の課題を明確化しています。例えばプラスチックの場合、活用する製品や部材に求められる特性への対応、供給量の安定的確保、使いこなす工夫、リサイクル技術開発などの課題に取り組むことで、2010年度は約6,000トンの再生プラスチックを製品に活用しました。また木材については、当社が独自に定めた「木材グリーン調達ガイドライン」により「区分1 」と認定されたものを再生資源と位置づけ、活用を促進しています。2010年度は、約16.5万トンの木材再生資源の活用を実現しました。 その他の資源についても、再生資源活用に対する各々の課題を明確化し、使いこなすためのノウハウの蓄積や、ガイドラインの作成などを通じて、循環型モノづくりの基盤を強化しています。
このように、循環型モノづくりにおいては、資源を回収・再生することに注力するだけでなく、さらに一歩進んで、製品への再生資源の積極的な活用を推進しています。
資源循環の目標としては、資源の種類を限定することなく包括的に取り組むことが重要との考えに基づき、2008年度の実態をベースに、中期計画「GT12 」では「投入再生資源/投入資源>12%」を掲げました。2010年度は、木材の取り組みが大幅に伸張し、全社の再生資源使用率を大きく押し上げたことにより、実績として13.6%を達成しました。また工場廃棄物リサイクル率について、2010年度は97.4%を達成しました。

- ※ 「投入再生資源/投入資源」指標は、2010年度より設定した指標であり、2011年度以降、投入再生資源量、投入資源量の精度を高めるため運用面での整備を進める。その結果、2010年度の指標値も修正される可能性がある


