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環境ビジョン・戦略

最終更新日:2011年6月24日

創業100周年ビジョン

地球温暖化の深刻化、資源枯渇の懸念、生態系の危機など、地球環境問題は、世界全体が抱える最大の社会課題になってきました。「社会への貢献」を自らの使命としてきたパナソニックグループは、業界の先頭に立って「グリーン革命」に取り組みたい、パナソニックらしく「くらし」を出発点にした貢献をしていきたい、このような意志を込めて、「創業100周年ビジョン」を策定し、2010年1月8日の経営方針発表会で発信しました。創業100年を迎える2018年に、「エレクトロニクスNo.1の『環境革新企業』」となることをめざし、すべての事業活動の基軸に「環境」を置いて「グリーンライフ・イノベーション」と「グリーンビジネス・イノベーション」を起こしていきます。

【図】創業100周年ビジョン

エレクトロニクス No.1指標

創業100周年ビジョンでは、達成時の姿を示す具体的な目標として、2つの経営指標からなる「エレクトロニクスNo.1指標」を策定しました。ひとつは、売上高や営業利益率などの経営数値の目標である「グローバルエクセレンス指標」、もうひとつは、「CO2削減への貢献」「資源循環への貢献」「エナジーシステム事業規模」「環境配慮No.1商品売上比率」の4つの項目からなる「グリーン指標」です。「グローバルエクセレンス指標」を常時クリアしながら「グリーン指標」の4項目トータルで業界No.1になることをめざします。この2つを同時に追求し、グループ全体で環境貢献と事業成長の一体化を実現していきます。

【図】エレクトロニクスNo.1指標

エコアイデア宣言

創業100周年ビジョンの策定を契機に、「エコアイディア宣言」の内容を「くらしのエコアイディア」と「ビジネススタイルのエコアイディア」に一新しました。社会への新しい約束として、商品と生産活動での取り組みを通じて、地球発想の「環境革新企業」へまい進します。

【図】エコアイデア宣言

創業100周年ビジョン実現に向けた最初のステップとなる2010年度から2012年度は、成長へのパラダイム転換と環境革新企業の基盤づくりを行う中期経営計画「GT12 」(GT12:Green Transformation 2012 )に取り組んでいきます。この3年間で、フラグシップ事業である「エナジーシステム事業」を含めた6重点事業による成長をベースとした収益力強化と、環境貢献の拡大に取り組み、グローバルエクセレンス指標の追求とグリーン指標No.1への基礎固めを行います。

さらに、当社は2011年4月、GT12とビジョンの実現に向け、シナジー創出のスピードアップと最大化をねらいとして、パナソニック電工・三洋電機の完全子会社化を行いました。これをベースとして、グループ全体の事業再編と新成長戦略に取り組みます。2012年1月からは新たなドメイン体制のもと、太陽光発電、リチウムイオン電池、エネルギーマネジメントなどの事業拡大を加速していきます。 そして2010年度は、新たな環境行動計画として、「グリーンプラン2018 」を策定しました。グリーン指標を含む環境分野の様々な項目について2018年の取り組み目標を掲げ、グループ全従業員がこれら目標をマイルストーンとして、積極的に環境活動を実践します。

これらの取り組みは、当社から次々とアイディアを発信し、社会の皆様から忌憚のないご意見をいただく双方向コミュニケーションがあってこそ、大きなイノベーションにつながります。当社ではこのような関係を「‘eco ideas’Relations」、略して「eR」と呼び、2010年10月6日に開催した「エコアイディア フォーラム」などを通じて、ステークホルダーの皆様と様々なコミュニケーション活動を展開しています。

環境行動計画「グリーンプラン2018」

「グリーンプラン2018」は、創業100周年ビジョンの達成をめざして策定した、グローバル全従業員が実践するアクションプランです。2001年に策定した「グリーンプラン2010」の完遂を受け、2010年度から2018年度までの新たな環境行動計画として位置づけています。「グリーン指標」の4項目を中核に、水、化学物質、生物多様性といったグローバルな環境課題も盛り込み、それぞれ目標を設定しています。当社従業員はもちろんのこと、社会の皆様とも協働しながら、取り組んでいきます。

【図】グリーンプラン2018の位置づけ

当社事業活動全体でのCO2排出量は、お客様による商品使用時からの排出量が大きなウエイトを占めます。「CO2削減」では、生産活動における取り組みに加え、商品を通じた「くらし」でも目標を掲げ、削減を進めていきます。世界中のお客様に省エネ商品をお届けするだけでなく、地球全体のCO2の増加を抑制していくためには、よりCO2排出量が少ない手段によるエネルギー創出が必要となります。そのため、創エネ機器、蓄エネ機器、エネルギーマネジメントシステムや環境対応車関連事業を通じてエナジーソリューションを提供する「エナジーシステム事業」を強力に推進し、当社のフラグシップ事業へと築いていきます。このように、各機器の進化とシステム化を進展させ、グローバルにCO2削減に最大限に取り組んでいくことにより、事業活動全体でのCO2排出量を2018年に増加から減少へと転換(ピークアウト)させることをめざします。

地球温暖化よりも早く深刻化することが懸念される資源枯渇問題に対する取り組みも2010年度から強化しています。「資源循環」では、「投入資源を減らし、循環資源を増やす」を基本の考え方とし、調達から設計・製造・物流に至るプロセス全体で、循環型モノづくりの実現を追求していきます。これまでも目標を掲げ取り組んできた工場廃棄物リサイクルは海外での活動を一層強化し、加えて2010年度から「投入資源における再生資源の比率」にも着目し、高めていきます。

「水」は今後ますます重要性が増してきます。工場での水使用において、これまでは使用量の削減に努めてきましたが、今後は工場内での循環利用もグローバルに推進していきます。さらに、節水や水の循環に役立つ商品の開発を新たに強化し、商品による水使用量削減にも取り組んでいきます。

「化学物質」の管理については、使用に関する法規制のない国も含めて取り組んでいくことを基本の考えとして推進してきました。例えば欧州のRoHS指令では、法対応期限の前倒しを行い、さらにグローバルで対応してきました。2018年に向けては、商品・工場の化学物質の把握はもちろんのこと、それらの環境影響を評価し、負荷の大きい物質について自主的に使用を削減・廃止していきます。

「生物多様性」は、これまでは社会貢献活動の一環として取り組んできましたが、2018年に向けては「土地利用」「調達」「商品」の3つを重点分野とし、事業活動の中に落とし込んだ取り組みへとフェーズチェンジします。

環境配慮No.1商品では、これまでも機種数拡大の目標を設定しグローバルに開発を進めてきましたが、お客様が実際に使用しなければ、CO2削減にはつながりません。今後は、判定基準をさらに強化した環境配慮No.1商品の開発を推進するとともに、各地域で取り組んできたエコマーケティング活動をベースに、あらゆるカテゴリでの環境配慮No.1商品の販売を増やし、2018年にその売上比率を2009年度比で倍増させることをめざします。

以上のような目標は、いずれもパナソニックだけで実現できるものではありません。パートナー企業の皆様にご理解を賜りながら、これまで以上に連携を深め、環境貢献を加速していきます。また、当社グループ従業員が中心となり、社会の皆様とともにグローバルに取り組む地球市民活動を「パナソニック エコリレー・フォー・サステナブル・アース」と名づけ、積極的に展開します。さらに、それを支える人材の育成や、グリーンライフスタイルの提案など、あらゆる面で、社会の皆様との協働を進めていきます。

グリーン指標の細目

項目 実績 目標
2010年度 2011年度 2012年度 2018年度
CO2削減への貢献 CO2削減貢献量 商品 省エネ 3,117万トン 3,200万トン 4,500万トン
  • CO2削減貢献量を1億2,000万トン
  • CO2総量をピークアウト(生産活動+商品使用時)
トータルで業界でNo.1
創エネ 190万トン 300万トン 330万トン
小計 3,307万トン 3,500万トン 4,830万トン
生産活動 211万トン 200万トン 170万トン
合計 3,518万トン 3,700万トン 5,000万トン
資源循環への貢献 投入再生資源/投入資源 13.60% 2012年度に>12% >16%
廃棄物リサイクル率 97.40% 98.50% ≥99% ≥99.5%
エナジーシステム事業規模 5,508億円 2012年度に8,500億円 3兆円以上
環境配慮No.1商品売上比率 約10% 2018年度に30%(2009年度比倍増)

グリーンプラン2018の細目

2018年度目標 私たちの行動
CO2削減 CO2総量をピークアウト☆
(生産活動+商品使用時)
  • 生産活動と商品使用でCO2削減貢献量を最大化
    (2005年度基準比1億2,000万トン)
  • 物流のCO2原単位を削減(2005年度比重量原単位46%以上削減)
  • オフィスのCO2排出量を削減
    (自社拠点(日本):年平均2%以上削減)
  • 購入先様とともにCO2削減活動を推進
  • 工場まるごとの省エネ支援サービス事業を推進
エナジーシステム事業を
3兆円以上に拡大 ☆
  • 家・ビルまるごとのエネマネシステムをグローバルに展開
  • 太陽電池事業で世界トップクラスのシェアを獲得(2015年にトップ3)
  • 燃料電池コージェネレーションシステムで世界トップシェアを獲得
  • 定置型リチウムイオン電池システムをグローバルに展開
  • 環境対応車向け事業を大幅に拡大
    (電池・熱システム・電源システムおよび充電インフラ)
資源循環 資源を有効活用する
循環型モノづくりを追求 ☆
  • 投入資源を減らし循環資源の活用を拡大 (投入再生資源/投入資源を16%超)
  • 全拠点で工場廃棄物をゼロエミッション化
    (廃棄物リサイクル率99.5%以上)
  • 購入先様とともに資源循環活動を推進
水使用量を最小化
  • 節水商品・水循環に貢献する商品を拡大
  • 生産活動で水使用量削減と循環利用拡大
化学物質 化学物質による環境負荷を最小化
  • 環境負荷物質に対する代替技術を開発
  • 商品で代替可能な環境負荷物質を使用廃止
  • 生産活動での環境負荷物質の排出を最小化
生物多様性 生物多様性への影響把握と保全に貢献
  • 生物多様性保全に貢献する商品を拡大
  • 事業所および周辺地域の緑地づくりを推進
  • 森林資源の持続的な利用を促進
  • 購入先様とともに生物多様性保全活動を推進
環境配慮No.1商品の売上比率を30%に拡大☆(2009年度比倍増)
  • 全事業分野でトップクラスの環境配慮商品を提供
  • 地域に密着したエコマーケティングを展開
ステークホルダーとの協働で環境貢献を拡大
  • グリーンライフスタイルを研究・提案 
  • 環境革新を先導する人材を育成
  • パナソニック エコリレー・フォー・サステナブル・アースを推進
  • 環境教育を全地域で200万人の子どもたちに展開
  • ステークホルダーとともに全世界で1,000万本を植樹
  • サプライチェーン連携で環境貢献を加速
  1. グリーン指標の目標

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