Project Report

大田 法正
1989年、松下通信工業(当時)に入社。ネットワークシステムの営業とSEを担当。台湾の駅の案内表示システムや放送システムなど、通信・放送の海外プロジェクトに携わる。2009年9月より現職。本プロジェクトの旗振り役として、実験場としての店舗づくりをはじめ、環境の整備や技術面でのサポート役を担う。
澤村 浩
1992年、松下産業機器(当時)に入社。高圧受電設備(キュービクル)の設計・商品開発を担当。2005年より、パナソニック電工(当時は松下電工)にて電材商品の営業企画・マーケティングに携わる。本プロジェクトにおいてはパナソニック電工側の窓口を担い、商材の企画や折衝や、プロジェクトと各事業部との橋渡し役等、幅広く関わっている。
柴田 勲男
1996年、三洋電機に入社。業務用の厨房機器、冷蔵・冷凍ショーケースなどの制御機器の開発に携わる。1999年からは温度センサや小型データロガーによる食品の鮮度管理システムなど、ネットワークによる統合管理システム開発に従事。本プロジェクトでも、冷熱システムの統合管理に関わる。
お客様の視点で課題を導き出すため、実験店舗を作って運営。
---まずはプロジェクトの概要についてお聞かせください。
大田:
パナソニックでは今、総合力を活かした「まるごと提案」を推進しています。その中で、今後大きな成長を見込んでいる分野の一つが、コンビニや小規模店舗などのチェーン店です。国内では成熟した市場になりますが、東南アジアをはじめとする海外での伸びしろは大きい。そこで、お客様に対してパナソニックとしてどんな提案ができるのかを考えるために、まずお客様目線に立つことが大切と考え、実験店舗をつくることにしたのです。場所は埼玉県桶川市。グループ会社の一つであるパナソニックテクニカルサービスの敷地内に、従業員用の売店としてコンビニと同等の店舗をオールパナソニックでつくりました。そこにパナソニックの商材をまるごと導入し、実際に店舗運営に携わる中でお客様の抱える課題やニーズをつかんでいく。具体的には、照明や冷蔵・冷凍ショーケース、空調機器など店舗運営に必要なものから、電力メーターや温度センサーなど計測・管理を行うための機材まで、幅広く導入して実験環境を整えています。プロジェクトそのものは2009年の夏に立ち上がり、店舗はその一年後にオープンしました。店作りなどやったことはなかったので、専門のコンサルタントの協力も得ながら取り組んできました。グループの各ドメインから機材を提供してもらい、得られた情報を共有化することで、新しいモノづくりに活かしていくことが、この実験店舗のコンセプトなんです。
インタビューの様子(動画 22秒)
柴田:
私は特に、店舗全体での省エネ化というテーマを担当しています。三洋電機ではこれまでにもコンビニに対し、冷蔵・冷凍ショーケースや空調機器、さらにこれらをトータルでコントロールする『コンビプラス・システム』の提供を行い、省エネなどに貢献してきました。そこに今回のプロジェクトの話を受けた時は、さらにチャンスが広がると感じましたね。従来の我々のシステムに、パナソニックの他ドメインの新たな機器が加わることでトータルコントロールの幅が広がり、“ワンパナソニック”としてこれまでにない付加価値を生み出せるのですから。
実験店舗の概要(外観)
澤村:
パナソニック電工でも、照明や分電盤などのいろいろな商材を“まるごと”で提案できる仕組みをつくっていこうと考えていたので、このプロジェクトは非常にタイムリーでした。ただ、実験店舗に機器を提供するにあたり、各事業部では「自分たちでしっかり検証はしているのに、その実験店舗で改めてやる意味はあるのか?」という疑問の声があったのも事実です。しかし実際に商材を組み合わせて検証してみると、単体の商材の検証では得られなかった成果が出てきました。ここでしかできない、実態にあわせた実験ができるのは大きいと感じています。
実験店舗の概要(店舗内)
柴田:
そうですね。我々の業界に限らず、三現主義(現場・現物・現実)って重要ですよね。実験室や模擬的なシミュレーターでやってみても、現場に入れてみないとわからないことは多い。この実験環境が構築できたのは、非常に意味があることだと思います。





